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森と木のコラム


森林インストラクターとは

森林インストラクターとは,
森林を利用する一般の人に対して,森林や林業に関する適切な知識を伝えるとともに,
森林の案内や森林内での野外活動の指導を行う者です。

昭和62年に農林水産省の許可を得て設立された公益法人「社団法人 全国森林レクリエーション協会」が実施している資格試験は,森林インストラクターとなるために必要な知識及び技能を有するかどうかを判定することを目的としており,「一次試験」と「二次試験」からなります。

一次試験では,『森林』,『林業』,『森林内の野外活動』及び『安全及び教育』の4科目について記述式を主体とした「筆記試験」が行われ,科目別に合否が判定されます。

まあ堅苦しい説明はこれくらいにして、年一回実施される資格試験に合格して得られる資格です。
よく誤解されるのが森林ボランティアの活動と混同されることです。
森林インストラクター自身は試験に合格し資格を持ち、活動に対する報酬ももらいますので、そうした意味ではプロと言えます。
森林ボランティアをはじめ自然活動に携わるボランティアを指導する場合も数多くあります。

ただ森林ボランティアの方々と森林インストラクターの関係は縦の上下関係ではなく、横の協力関係であることをみなさんにも理解してほしいのです。

では森林インストラクターって何をするのかとよく聞かれるのですが、
まず合格すると全国森林インストラクター会に登録されます。それから活動を希望する者は各都道府県単位の森林インストラクター会に所属します。
私は現在和歌山県森林インストラクター会に所属していますが、年に一度の総会で年間活動計画が発表され、企業の森の植栽の指導や子供たちの野外活動の指導などに各インストラクターが派遣されます。

また随時、和歌山県森林インストラクター会に依頼のある野外活動は事務局より各インストラクターに連絡され、対応しています。

昨年度から和歌山県森林インストラクター会では、「わかやま森づくり塾」という一般の方やボランティアの方向けに一年間毎月一度の講習と実習を行っています。一年通ってもらえば一通りの里山整備の知識や技術は身につけられるプログラムになっています。

実際第一期の卒業生の仲間が森林ボランティアの組織をつくり、現在も活動を継続してくれています。嬉しい限りです。

森林インストラクターの具体的な活動の紹介は後のコラムに譲るとして、以上の説明で少しは森林インストラクターについて みなさんにも理解して頂けたかなと思います。

以下に今年度の森林インストラクター試験の概要を掲載しておきますので、興味のある方はご覧下さい。


2010年度 森林インストラクター試験
【試験日】 一次試験: 2010年9月5日(日) (札幌、東京、名古屋、大阪、高知、福岡)
二次試験: 2010年11月13日(土) または 14日(日) (東京)
【試験科目】 「森林」 「林業」 「森林内の野外活動」 「安全および教育」
【受験申込受付】 2010年6月1日〜7月31日 【受験資格】 20歳以上
【試験に関する問い合わせ・申し込み先】
〒112-0004 東京都文京区後楽1-7-12 林友ビル6階
(社) 全国森林レクリエーション協会 森林インストラクター係
TEL:03-5840-7471 FAX:03-5840-7472 Email:info@shinrinreku.jp
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