トップページ > 作品集
はじめて自分の背丈を超すような太い丸太を目の前にしたときは、その圧迫感と重量感に押しつぶされそうになりました。
脚立などの足場に乗って制作するため、危険も伴います。おまけに手に入りづらい大きな材は失敗が許されない。
しかし、木と真剣に向き合って満足できる作品が完成したときの充実感は言葉では言い表せないものです。
和歌山県立森林公園「根来山げんきの森」は平成14年にオープンした、ボランティアが管理運営する全国でも珍しい森林公園です。
私たちは来園者のみなさんに緑の楽しさと素晴らしさを少しでも知って頂こうと様々なイベントなどを行っています。
今回、公園のシンボルとなるモニュメントをつくろうという事になり、チェーンソーカーバーの丹生さんに作品製作をお願いしました。素材は自分たちで伐採した公園内の大きなクスノキ。打合せで、この公園で見られるオオタカをモチーフにすることになったのですが、先が二股になったこのクスノキを、丹生さんがどんな風に作品にするのか、すごく楽しみでした。
ボランティア仲間や来園者が見守る中、丹生さんはあざやかなチェーンソーさばきで木を削っていきます。そして二日後、見事な作品が出来上がりました。
二股の部分はオオタカの羽になり、木目もなんとも自然に現れ、みんなで大喜び・・・もちろん来園者のみなさんにも大好評です。
丹生さん本当にありがとうございました。
和歌山県立森林公園のげんきの森は多くの森林ボランティアの方々が多彩な活動する190haの面積を有する大きな公園です。
そんな公園からの依頼は園内にある木を使って、園内にいる動物をモチーフ
にして「げんきの森」らしいシンボルを彫刻して欲しいとのことでした。
鷹とウサギをどう配置するか悩みました。
結果舞い降りてきた鷹が大きな爪で枝をガシッとつかみ、その鋭い視線の先には
慌てて逃げ出すリスの姿を表現しました。
クスノキは樟脳に使う木なので香りも強く、防虫効果があり、柔らかく加工しやすい木なので、また彫ってみたい木の一つです。
「げんきの森」を訪れる人たちにげんきになってもらえるように願いを込めて制作しました。
げんきの森 URL http://genkinomori.web.infoseek.co.jp
写真をクリックすると拡大画像・スライドショーをご覧になることが出来ます。
写真をクリックすると拡大画像・スライドショーをご覧になることが出来ます。
このクマは一度、等身大の迫力のあるものを作りたいと思い、制作しました。
いざ直径70cmで高さ2mの木を目の前にしたときは、重量感に圧倒されましたが、夢中で彫り続け、2日で完成させました。
上半身は立ち上がる瞬間の伸びやかさを表現し、下半身はどっしりとした安定感
を出しています。
顔は吠える表情を強調するために牙を彫り、見る人に何かを感じてもら
えればという願いを込めました。
毛並みもクマの動きに合わせた自然な流れになるように工夫しました。現在、自宅の門柱として設置していますが、大きくて迫力があるので、子供たちに恐がられないかなと心配していましたが、意外と「かわいい!」とか言われ近所の人気者になっています。
写真をクリックすると拡大画像・スライドショーをご覧になることが出来ます。
馬の門柱を作って欲しいとの依頼で制作に取りかかりましたが、直径50cmの丸太 という制約の中で馬の躍動感を出すにはどんなデザインがいいのか、約一週間様々なデザインを考 えデッサンを繰り返しました。 結果としてたてがみはラフですがオーバーぎみに立て、左右の前足の曲げ伸ばし もいろんな角度から彫る段階で調整しながら馬の生き生きとした動きが表現できるように工夫しました。 体の背面も、あえてまっすぐ残すことで後ろへのつながりを想像してもらえればと思い制作しました。
道行く人が足を止めて見ていくので、農場の宣伝にもってこいです。
写真をクリックすると拡大画像・スライドショーをご覧になることが出来ます。
高さ1m前後、直径40cm前後の丸太で、チェンソーアートでは一番よく使われるサイズです。大型作品ほどの迫力はありませんが、身近に置いてその木の持つ良さを感じてもらうためには、格好の大きさです。
ただ自分がそのモチーフの何を表現したいのかを決めてデザインいないと中途半
端な作品に仕上がってしまいます。
写真をクリックすると拡大画像・スライドショーをご覧になることが出来ます。
イルカはとても人気のあるモチーフの代表格です。
ところが作るものにとって単品として作っても、これほどバランスの難しいものはありません。
私もこれまで数多くの失敗を重ねました。
つるりとした体で特徴が少ないため、各パーツの配置が狂うとおかしな形になっ
てしまいやすいのです。
でもバランスのとれたときはとてもきれいな作品が出来上がります。
この作品は二頭のイルカが波間で飛び跳ねている様子を表現しています。
つるっとした感じを出すために仕上げにグラインダーで全体にヤスリをかけてい
ます。
木目もきれいに出て、初期の気に入っている作品の一つです。
写真をクリックすると拡大画像・スライドショーをご覧になることが出来ます。
手軽に持って帰れるサイズなので室内に飾ったり、プレゼントに使ったりといろんな用途で使えるサイズです。表現できる大きさの制約はありますが、デザインしだいでかわいらしさとか繊細さが表現できます。
ただ細かなディテールの表現が要求されますので、チェンソーワークは細心の注意と技術が必要です。
写真をクリックすると拡大画像・スライドショーをご覧になることが出来ます。
たとえば同じモチーフを依頼された場合でも、依頼主の好みや置き場所など作る前にできる限り相談の上、デザインを考えデッサンを繰り返します。
時には、自分の技量で作れるかな?と思うような依頼を受ける場合もありますが、「思っていた以上の出来上がりで満足です」なんて言ってもらえた時は、またいい作品を作ろうという意欲がわいてきます。
「リアルだけど癒される感じ」のクマが欲しいとのご依頼。
何度もデッサンを繰り返し、全体的にはリアルな感じで、顔やしぐさで愛らしさを
表現したつもりです。
納品に行ったときに「想像していた以上の出来です」と喜んでいただけて、逆に
私の方が感謝の気持ちでいっぱいになりました。
殺風景な玄関ポーチにインパクト大なモノを置きたく、大好きな『熊』を作って頂きました。
リアルなボディーに愛くるしい表情がお気に入りです。
子供達は必ず一声掛け、お腹を摩ってから出掛けて行きます!
写真をクリックすると拡大画像・スライドショーをご覧になることが出来ます。
「玄関先の目印として何か作って欲しい」との依頼主さんからのメールの後、半年以上何を依頼するかを家族で相談された結果「柴犬」に決定されて制作した作品です。
それだけ悩まれた後に依頼された作品でしたので、その思いに答えるべく私も
デッサンに約一週間費やし、今回のデザインを決定しました。
この作品への私のこだわりは玄関を出入りするときに思わず「行ってきます」
「ただいま」と声を掛けたくなるような愛らしい作品に仕上げたかったという
ことです。
幸い納品した時も、とても気に入ってもらえ、その後「柴犬」の周りに花壇まで
作ってもらい、とても大切にしてもらっています。
写真をクリックすると拡大画像・スライドショーをご覧になることが出来ます。
龍はいつか取り組みたいとずっと思い続けてきたモチーフのひとつでした。
この作品は龍神チェンソーカービング倶楽部の講習会で制作したものですが、
偶然にも近所の仲良しSUWAさんちに「龍輝(りゅうき)」君という孫が生まれ
“是非出産祝いに欲しい”と頼まれ、気合いを入れて仕上げたのがこの作品です。
チェンソーで彫った細部を一つ一つ丹念に電動工具で磨き上げ、目と宝珠は
金色に着色しました。龍輝君のすこやかな成長とこの龍のごとく男らしい男になって欲しいとの
願いを込めて制作しました。
これからも龍は我が倶楽部の象徴として創り続けます。
写真をクリックすると拡大画像・スライドショーをご覧になることが出来ます。
この作品は依頼主の方が身内の牧場主の方にプレゼントするために制作しました。 中途半端な作品は作れないなと 気合いを入れ、早速近くにある牧場へ本物の牛を研究にいきました。 本物の牛は近くで見るとびっくりするぐらい大きくて、その迫力に圧倒されました。 なんとかその迫力を表現できないかと考え、顔を大きく作り、体をくねらせたデザイン にし広がりをもたせましたが、どこまで本物に近づけたか分かりません。 もらっていただいた方が喜んでもらえたとお聞きし、ホッと胸をなでおろしました。
牛飼い農家にプレゼントし玄関に飾っていただいて、来客者から驚きほめてもらってると、大変喜んでもらっています。
写真をクリックすると拡大画像・スライドショーをご覧になることが出来ます。
友人からの依頼でその庭にあった大きな柿の木を切り倒したのですが、その木に は家族の思い出が詰まっているとのことで、お店の看板として使うことになりました。柿の木はパーシモンといってゴルフのウッドに使うぐらい堅くて加工しづらく、 おまけに割れやすい木です。でも細かい木目と色はとてもきれいです。なんとか柿の木本来の良さを残したまま飾って欲しいと考え、表面を磨いた後に 割れ止めの塗料を塗るだけにしました。 とても気に入ってくれてお店のマスコッ トとして活躍しています。
家の庭にあった思い出の柿の木に店の看板として新たな生命を吹き込んで もらえて、とてもうれしかったです。 いつまでも大切に飾りたいと思っています。
写真をクリックすると拡大画像・スライドショーをご覧になることが出来ます。
動物のモチーフばかり彫っていた頃、動物以外のモチーフも彫れるかな?と聞かれ
、この作品の依頼を受けました。
一本の木の中にえびすと大黒をどう配置すればチェンソーで彫りやすいかをデザ
インの段階で悩みましたが、それよりも縁起物であるえびす大黒のふくよかな表情をどう表現
するかに神経を使いました。
結局、チェンソーで彫れる限界まで仕上げて目や口の細部は彫刻刀で仕上げまし
た。
この作品も依頼がなければ、自ら苦心して作っていない作品です。
あらたにいろいろな技法や加工に挑戦し、レベルアップできた作品として依頼者の方に感謝して
います。ありがとうございました。
写真をクリックすると拡大画像・スライドショーをご覧になることが出来ます。
この作品は大会で自由制作したものに依頼によりお名前を入れて完成させたもの
です。
クマはいろんな表現のできるモチーフで私も大好きなキャラクターです。
リアルなものからコミカルなものまで私も今まで一番多く制作しましたが、この作品は
ウェルカムベアといってチェンソーアートでは定番のデザインです。
玄関先などに置くと引き立つものの一つです。この作品もログハウスの入り口に飾っていただいて、家族同様に大切にしてもら
っています。愛着をもって大切にしていただいている作品を見るたびに、これからももっと喜んでもらえるような作品を作らねばという責任感と依頼主の方への感謝の気持ちがこみ上げてきます
。
写真をクリックすると拡大画像・スライドショーをご覧になることが出来ます。